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2009 年05 月19 日

能登の風景を写真で

かほく市の西田幾多郎記念哲学館で開催中の
中乃波木(なか のはぎ)さんの写真展に行ってきました。090516_1224~01
そのお名前に惹かれて、展示会場へ。
実際に写真を拝見すると、
あら、なんとも懐かしい。
そう、能登の旧柳田村と私の田舎・長野の景色がよく似ていたのでした。
雪がごっそり積もった大屋根の家。
刈ったばかりの稲を、はぜ掛けしている風景etc・・・。
どれもこれも、懐かしく、田舎が恋しく思えました。

特に記憶に残ったのは、祭り会場の写真。
櫓が立つ(おそらく)グランドの地面に、
小さな小さな草が、ピュッピュッと生えていて、
その草にピントがあっているから、
その周辺がぼやけて、祭りの賑やかさと、ちょっと神妙な感じが
さらに強調されていました。

それから、中さんが過ごした中学校の一年を追ったシリーズ。
こちらは、よそよそしい空気の漂う入学式の教室から涙の卒業式まで。
こちらも、「あっ。こんな景色、見たことある」と
頭の奥に眠っていた記憶を、優しく呼び起こしてくれました。
卒業式で涙する生徒たちの表情が、あまりに素直で飾り気がなくて。
その真っ直ぐな姿に、心打たれました。
写真を見て、涙が溢れてきたのは初めてでした。

中さんのとってもステキな写真展は、
6月7日(日)まで開かれています。

投稿者:まるちゃん
at 16 :25| 日記